「良い流れ」とは、正確で(品質)、効率がよく(生産性・コスト)、よどみのない(リードタイム・納期)設計情報の流れのことであり、現場では「QCD」(Quality, Cost, Delivery)として周知の概念である。そうした良い流れを、製品企画・製品設計・工程設計・工程構築・購買・生産・販売等の諸活動の連鎖を通じて、一貫して確保する質的な能力が、「ものづくりの組織能力」にほかならない。
◉組織編成と役割におけるヒントとなる
ビジネスシステムと同義と捉える
⇒シンプルにまずはここを目指す
作業管理における、原価低減のための作業改善の能力である。製造業で言うなら、その第一歩は「作業の標準化」である。一流の製造企業では「標準なくして改善なし」が常識となっている。
◉一つの軸になりうる
⇒徹底した標準化を
注文設計、一品生産を前提とする建築は一般にインテグラル・アーキテクチャに傾きがちであるが、倉庫やビジネスホテルのように単純かつ周知の機能・形態を持ち、在来工法によって建設される建築は、比較的モジュラーなアーキテクチャを持つと言ってよい。
◉アーキテクチャの分類をしっかりと検討する
⇒アーキテクチャの観点から、受注や組織を分けるのも非常に有効