「人間のえらさに尺度がいくつもあるが、最少の報酬でもっとも多くはたらく人ほどえらいひとぞな。一の報酬で十の働きをするひとは、百の報酬で百の働きをする人よりえらいのぞな」
◉人物を磨く
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その心がけで更なる飛躍を
真之は、戦略戦術の天才といわれた。
が、ひょっとすると、天才ではないかもしれない。そのことはかれ自身が知りぬいていたし、第一、明治海軍に天才などはついに居なかった。
まず真之の特徴は、その発想法にあるらしい。その発想法は、物事の要点はなにかということを考える。
「人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」
◉ボトルネック
⇒鉄骨でいうと図面、図面でいうと附帯
この仮説は検証すべき
「いや、概念をじゃな。たとえば軍艦というものはいちど遠洋航海に出て帰ってくると船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがうんとおちる。人間もおなじで、経験は必要じゃが、経験によってふえる智恵とおなじ分量だけのかきがらが頭につく。智恵だってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ」
◉初心や目標を忘れない
⇒ふりかえりの時間は死守する