気になった点をご紹介します
タルグダイと、交互に打った。ラシャーンも、タルグダイと同じ鎚に替え、右手で赤い鉄塊を挟み押さえ、左手で打つ。タルグダイも、打つ。まだ火花は出続けている。時々、水に入れて冷やし、炭の中に入れる。大量の炭の、すでに半分は遣っていた。
ひと言も、喋らなかった。言葉より多くのことが、鉄を打つ鎚音から伝わってくる
夜が明けたころ、火花が出なくなった。長く平らに打ちのばし、真中に同じ長さの細い鉄の棒を置いた。それを炭の中に入れ、挟みこむようにして打った。
◉相槌
真に同じ方向に向かうことと身体性が大事
⇒人は一緒にいなければならない
商売に次の展開を
タヤン・カンは、狙い澄ましていたと思います。それさえも、トオリル・カンは読んだ。あの二人は、読み合いをくり返してきた間柄なのでしょうが、今回はタヤン・カンが読み負けた」
「自分で機を作ろうとしなかったのだ、カサル。たえず、トオリル・カンの罠に嵌る危険はあった。そこまで読み切ってさらに裏を掻けば、タヤン・カンに勝機はあった」
「兄上は、そう読まれていましたか。同じようでいて、俺より深い、と思います」
浅かろうが深かろうが、そんなことはどうでもいい。機は、作る方に利がある。作られた機に乗ろうとする時は、よほど考えをめぐらさなければなるまい」
◉主導権を握る
イニシアティブをとる
先手必勝
先見性を身につける
⇒戦略やパターンを入れる
全て出してみる(こうきたらこう)
ケーススタディをもっとつくる・取り入れる
「俺は、これからがほんとうの人生、と思っているところがある。いままでは、一族のために生きてきたのだ、とこのところ思ったりするのだ」
「いまは、一族のため以外ですか?」
「わからぬ。一族もなにもかも含まれているもののために、生きるのかな」
「男がなんのために生きるのか。一生かけて、それはわかっていくのかもしれませんね」
◉それが人生
続けること、よりよくしていくことが大事なのかもしれない
⇒修身斉家治国平天下