建築鉄骨ができるまで
目次
鉄骨製作ガイダンス
- 製作工程・検査フロー
- 工作図
- 鉄骨部材を工場で製作するための図面
- 構造体以外の部材は、設計者・施工者・関連業者・鉄骨製作会社と相互確認
- 現寸
- 「定規」「型板」「切板発注書」などの資料を作成する
- 一次加工
- 組み立てる前に材料を「罫書き」「切断」「開先」「孔あけ」といった加工を施す工程
- 組立
- 溶接
- 半自動溶接(ガスシールドアーク溶接)
- サブマージアーク溶接
- エレクトロスラグ溶接
- ロボット溶接
- 矯正・仕上げ
- 塗装
- 発送
- 工作図
- ロール材
- 市中材
- 検査
- 外観検査
- 寸法検査
- 超音波探傷検査
工作図・現寸
- 工作図
- 意匠図・構造図・特記仕様書などを基に作成 鉄骨部材を工場で製作するための図面
- 一般図におけるチェック項目
- 通り芯と柱芯の関係
- 継手の位置
- 小梁の位置
- 基準図におけるチェック項目
- 溶接部開先形状
- スカラップ・エンドタブの有無
- 継手部のボルト径
- プレート厚
- 仮設金物の配置・形状
- 詳細図におけるチェック項目
- 構造体の仕様
- 仮設金物の取付位置
- 作図前のチェック項目
- 注文書
- 契約内容
- 契約時の設計図書
- 各種疑問点・問題点について、質疑書で照会する
- 線の種類・用途、鋼材の形状・材質の表現方法、部材記号などをよく理解して作成する
- 詳細図作成の際の留意点
- 溶接が可能か
- 超音波検査が可能か
- 運搬できるか…など
- 現寸工程
- 定規・型板・切板発注書などを作成する
一次加工
- 機械切断の種類
- バンドソー(帯鋸盤)
- 丸鋸盤
- NC条鋼加工機(ビームワーカー)
- シャーリング(せん断)
- ガス切断の種類
- アセチレンガス
- プロパンガス
- 混合水素ガス
- 鋼板の切断法
- ガス切断
- プラズマ切断
- レーザー切断
- シャーリング
- 各切断法に適用する鋼板の板厚の目安
- ガス切断 → 4.5〜100mm
- プラズマ切断 → 4.5〜40mm
- レーザー切断 → 0.5〜19mm
- シャーリング → 13mm以下
- 孔あけの種類
- 高力ボルト孔
- 普通ボルト孔
- アンカーボルト孔
- 設備貫通孔・鉄筋孔
- 高力ボルト孔の直径(ボルト径27mm未満の場合) → 「軸径+2.0mm」
組立
- 組立
- 一次加工で作成した部材を工作図・加工図どおりに組み立てる工程
- 柱の組立
- 角形鋼管、円形鋼管、H形鋼、十字形、4面BOX
- 柱貫通形式、梁貫通形式
- コア
- 鋼管の上下に「通しダイアフラム」を取り付けたもの
- ブラケット
- 梁の一部で、コアにブラケットを取り付けると「仕口」になる
- 柱シャフト
- 柱の軸となる部分
- 仕口先組溶接
- 仕口の溶接を完了させてから、仕口と柱シャフトを「大組立」する
- 柱幹先行溶接
- 「大組立」を完了させてから、仕口にブラケットを溶接する
- 組立溶接の留意点
- ①組立精度の確保
- ②組立溶接の位置
- ③組立溶接の長さ
- コア組立
- 仕口組立
- 大組立
- 二次部材の取付
- 梁の組立
溶接
- 溶接に必要な品質
- ①強度が十分にある
- ②靭性(粘り強さ)がある
- ③有害な欠陥がない
- 溶接の種類
- 被覆アーク溶接
- ガスシールドアーク溶接
- ロボット溶接
- サブマージアーク溶接
- エレクトロスラグ溶接
- アークスタッド溶接
- 溶接の基本
- 継手
- 突合せ継手
- T継手
- かど継手
- 種類
- 完全溶込み溶接
- 部分溶込み溶接
- 隅肉溶接
- 溶接姿勢
- 下向姿勢
- 上向姿勢
- 横向姿勢
- 立向姿勢
- 溶接材料
- ソリッドワイヤ
- フラックス入りワイヤ
- 継手
- 溶接の設備
- 溶接の服装
- 溶接の実技
- 溶接の実践
- 裏当て金
- 鋼製エンドタブ
- 溶接の開始及び終了時に発生しやすい欠陥を、本溶接線の範囲から外す
- 固形エンドタブ
- 溶接の品質
- 入熱・パス間温度管理
- 多層盛溶接の場合、適切な溶接入熱とパス間温度の管理が重要
- 溶接部の検査
- 破壊試験
- 引張試験
- シャルピー衝撃試験
- 硬さ試験
- 破壊試験
- 表面欠陥
- 表面割れ
- ビード不整
- オーバーラップ
- アンダーカット
- ピット
- アークストライク
- 内部欠陥
- 高温割れ
- 低温割れ
- 溶込み不良
- 融合不良
- スラグ巻き込み
- ブローホール
- 欠陥補修
- アークエアガウジング
- 欠陥部分は50mm以上の長さではつるようにする
矯正・仕上げ
- 矯正・仕上げ
- 部材の曲がりや歪みを矯正する工程
- 機械矯正
- 加熱矯正
- 矯正終了後の確認事項
- 異物やスパッタの付着がないか
- 油脂・グリセリンが残っていないか
- 摩擦面のさびの状態
検査
- 社内検査
- 社内検査のタイミング
- 寸法精度検査の主要7項目
- 中間検査
- 受入検査
塗装・発送
- 塗装工程
- 鉄骨の防錆効果=「さび止め」
- 素地調整
- 鉄表面のさびや汚れを落とす下準備、別名【ケレン作業】
- 発送
- 発送前準備
- 積み込み作業
- 積み込み後の点検